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  • 2012.05.30 Wednesday
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ロストテクノロジー

ダマスカス鋼

 
ダマスカス鋼(ダマスカスこう、英: Damascus steel)は、かつて生産されていた木目状の模様を持つ鋼素材の名称である。強靭な刀剣の素材として知られるが、製法がはっきり分かっているわけではないことから、伝説的あるいは神秘的なものと思われていることもある。

この鋼材の起源はインドのウーツ鋼であるが、それがシリアのダマスカスで刀剣等に加工されていた。中世の十字軍遠征で兵士が西洋に持ち帰り、ダマスカス刀あるいはダマスカス鋼として西欧世界に知られるようになった。

現在は異なる2種類のものに同一の名称が用いられている。本来のダマスカス鋼による刀剣などの製品は10世紀頃から18世紀頃まで現在のシリアにあたる地域で製造されていたが、現在はインドでの鋼材の製造法など、製造技術が失われている。

  • ウーツ鋼とも呼ばれる高炭素鋼材、インドの一部地域に由来する鉄鉱石を原料とする。ウーツとは地名ではなくサンスクリット語で「硬い」あるいは「ダイヤモンド」の意。その特殊な不純物の組成から、るつぼ内で製鋼されたインゴット内にカーバイド(Fe3C)の層構造を形成し、これを鍛造加工することにより表面に複雑な縞模様が顕れる。刀剣用の高品質の鋼材として珍重された。その後の学術的な研究により、ほぼ完全な再現に成功していたと思われていたが、ドイツドレスデン工科大学ピーター・ポーフラー博士を中心とする研究グループによる調査で、ダマスカス鋼からカーボンナノチューブ構造が発見された[1][2]ことで、現代のダマスカス鋼の再現は完全でないことが判明した。
  • 異種の鋼材を積層鍛造して、ウーツ鋼を鍛造したときに現れるものとよく似た縞模様を表面に浮かび上がらせた鋼材。安来鋼などと混ぜ合わせることにより現在は主に高級ナイフ用に用いられる。模様の映えを優先させる場合、炭素鋼と併せてニッケルが用いられることが多い。鋼材をモザイク上に組み合わせ、折り返し鍛造を行わないことによって任意の模様を浮かび上がらせることも可能である。また、鋼製のチェーンワイヤーを鍛造することで製作するチェーンダマスカスやワイヤーダマスカスといった鋼材も知られる。
  • ウーツ鋼、積層鍛造鋼のどちらの場合でも、表面を酸で腐食させ、腐食度によって現れる凹凸や色の濃淡で模様を際立たせることが多い。

ダマスカス刀剣を再現する試みについて

ダマスカス剣をうたった偽物(1580年から1600年ごろの製造)

ダマスカス刀剣の製法は約200年前に途絶えており、現存するダマスカス刀剣を解析することにより、当時の製法で同等の刀剣を鍛造する試みは数々行われてきた。その中で、材料工学者のJ.D. VerhoevenとナイフメーカーのA.H. Pendrayによる当時の技術によるダマスカス刀剣の製法は再現性が非常に高い。[1][2]

この研究のユニークな点は刀剣のみの再現ではなく、当時の技術を用いた製造法自体の再現を行っているところである。

まず、鉄鉱石に木炭や生の木の葉をるつぼに入れ、炉で溶かした後にるつぼを割ると、ウーツ鋼のインゴットを得る。

次に、ウーツ鋼からナイフを鍛造する。

ダマスカス刀剣の特徴となるダマスク模様として炭素鋼の粒子が層状に配列するためには鋼材に不純物として特にバナジウムが必要であったとされる。このことから、ウーツ鋼とダマスカス刀剣の生産が近代まで持続しなかった原因をインドに産したバナジウムを含む鉄鉱石の枯渇に帰する推測を行っている。

また本研究ではこの模様の再現についても検討を行っている。鍛造中のナイフ表面に縦に浅く彫り込みを入れた後に鍛造を行うことで、彫り込みの形状に沿った模様が生じた。直線状に彫り込んだ場合ははしご模様(Ladder Pattern)、丸く彫り込んだ場合はバラ模様(Rose Pattern)が生じる様が報告されている。

伝説やフィクションにおけるダマスカス鋼

日本では一部のナイフ刀剣愛好者を除いては実在のダマスカス剣が殆ど知られていない。更に、ファンタジー系のRPGなどでマジックアイテムとしてダマスカス剣が登場したことなどから、オリハルコンミスリル銀などと同類の伝説ないし架空の存在と誤認され、古代超技術のイメージで扱われることも多い。そのため以下のような、現実のダマスカス剣およびダマスカス鋼とは離れた議論、著述も見受けられる。

今日のナイフビルダー(ナイフを作る作家)の中にも、模様の美しさからダマスカス鍛造に取憑かれ、これを好んで製作・利用する作家もあり、鍛造技法が完全に失われたとは考えにくい。なお現代の作家の中には、前述のように鍛造した層の中に星条旗を織り込むという高度な技法を持つ者も居る。

なお伝説の誇張からダマスカス鋼とは極限まで精錬した純鉄に近いものとされる事もあるが、純鉄であるならばや合金とは呼べず、柔らかくよく延びる素材で刀剣製造には適さないはずであり、現存するダマスカス鋼の分析の上では否定的に扱われる。

もっとも、実在するダマスカス鋼とフィクションにおけるダマスカス鋼を混同して疑似科学と称するのも不自然であるとする意見もある。

  • 2012.02.25 Saturday
  • 08:50

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